最強守護騎士の過保護が止まりません!~転生令嬢、溺愛ルートにまっしぐら!?~

 まさか彼らも、気弱な公爵令嬢が、守護騎士の後ろから自分たちの言動を注意深く観察していたとは思わないだろう。
「セシリア、大丈夫か?」
「うん。アルヴィンがいてくれるから、平気よ」
 耳元で囁かれて、セシリアはそう返した。
 ここで追い返しても、また日を改めると言われてしまいそうで面倒だ。さっさと用件を聞いて、帰ってもらったほうがいい。
 彼らには応接間にあるソファーに並んで座ってもらい、その向かい側にアルヴィンと並んで座る。向こうは狭いかもしれないが、大勢で押しかけてきたのだ。それくらい、我慢してもらおう。
 とりあえず、王女とアルヴィンが話すのは、何となく嫌だと思う。
 セシリアはアルヴィンの手を握りしめたまま、王女のミルファーを見つめた。
「ミルファー王女殿下、わざわざお越しいただき、ありがとうございます」
「いいえ、急に訪ねたりして、本当にごめんなさい」
 ミルファーはセシリアに語りかける。
「交流会のあとに気分が悪そうでしたから、どうしているかと心配だったのです」
「そうでしたか。お心遣い、ありがとうございます」
 セシリアはそう答えて、感謝を示す。