この恋の結末は

「帰るぞ」

あぁ、神様は意地悪だ。逃げる暇さえ与えてくれない。

「あとは引き取るから今日は帰りなさい」

「藤堂君、まってこれだけ「俺がやっとくから心配するな。さっさと帰る準備する。」」

「え、は、はい」

逃げ場をなくした私は優君と帰路に立つ。

あぁ、家に帰りたくないな。

いつもは長く感じる通勤道も今日はあっという間だ。家につき、帰り道ずっと無口だった彼が沈黙を破る。
「どういう事?ちゃんと説明して。」

「おちゃ、「先に説明して。」」
会社から握られていた右手首はどうやらまだ開放してくれなさそうだ、

「なんで、すぐに相談しなかった?藤堂は話し合えって言われなかったか。俺相談受けたか?俺が藤堂からこの話を聞いた時の気持ちか考えなかったか?愛菜は、愛菜は俺たちの関係を終わりに、したかった?」