「おい、待てよ。まだ、俺は了承したわけじゃないからな。部長にはまだ話すなよ。明日の帰り時間くれ、俺にも考えさせろ。」

「わかった。」


会議室を出て足早に化粧室に駆け込む。これでよかったのかな、でも、ちゃんと言えた。じゃあ、あふれてくる涙は何なんだろう。決めたんじゃないの、決断したじゃん。新天地で頑張るって、、、だけど本当はすごく不安で怖くて臆病な私が顔を出す。いや本当はここを離れたくない。なんて矛盾した考えが頭をよぎる。

あぁ、言ってしまった。でもこれでよかった。大丈夫。私の決断は正しい。いや違うな。正しいものにして見せる。だから、次あったときはとびきりの笑顔で会いたいな。

ここに入れる残りの時間はお世話になった人たち全員に感謝しながら生活しなきゃだな…

部長に呼ばれてるんだ、早くいかなきゃ、、







仕事がひと段落し今日もやっと仕事から解放される。

こんな日は自分を最大限に甘やかそう。

今日の夜ご飯は食欲もあまりないしサラダくらいでいいや。それで、コンビニの新作スイーツを買って、飛び切り甘いカフェラテを買って帰ろう。。。

あぁ、ダメだ。もっともっと強くならなきゃ。強く。一人でも平気なように。

これから、たくさん決めなきゃいけないことがあって、忙しくなる。悲しさなんて忘れられる。