「ほら、おいで」



ちょうど私のすぐ目の前に雪がおちていき、ぼんやりとしか見えなかったけれど、わたしには、透明な涙に見えたんだ。


もう一度たしかめるように見てみたけれど、もう涙の跡は残っていない。


…気のせいだった?


ぜんぜんプレゼントを受け取ってもらえないから、ちょっとだけ不安になって差し出していた手をひっこめる。



「や、…やっぱりわたしが使っちゃおうかなぁ〜?」



恥ずかしさを紛らわしたくて、ふざけたようにそう言った。


…い…、いらんかった…かな


なんとなく視線を地面におとした、その時。


ひっこめていた手首に、

そっとなにかが触れた。


見なくても分かる。

この感触は……織の大きな手


え……えぇ…っ?!


戸惑いながらも、そっと視線をあげる。


視線が重なって、ドキッと胸が高鳴った。



「……俺へのクリスマスプレゼント…だろ」



頬をほんのりピンクに染めて、少しだけ拗ねたように目を細めている。


初めて見る、表情だった。