「こーた~。ねぇねぇ、聞いてんのー?」 とても部室とは思えないようなゴージャスぶりを発揮するこの部屋で。 かりかりと部誌を書くオレの向かい側には…先ほどからなんとかしてオレの邪魔をしようとしてるマネージャーの桜先輩。 さっきから、机を揺すったり…小さくて綺麗に整えられた手でぺんぺんっと叩いてみたり…ちっとも落ち着かなくて、子供っぽい仕草をしながら、オレの反応を見てる。