「ということでさ、順番が逆になっちゃったけど、瞳、おめでとう、よかったね。」
「ありがとうございます。」
「独身の私が、こんなこと言えた義理じゃないけど、シンママは大変だと思う。生半可な覚悟じゃ絶対に子育てなんか出来ないと思うよ。」
「わかってます。」
そう答えると
「でも瞳、あんたはひとりじゃない。確かに旦那さんは亡くなってしまったけど、天国で、あんたと生まれてくる赤ちゃんを絶対に見守ってくれてる。それにあんたのご両親、旦那さんのご両親、咲、それに私たちもいる。それを忘れるんじゃないよ。」
私の目をじっと見つめて、詩織さんは言ってくれる。
「はい。」
力強く答えた私に
「よし。」
満足そうに頷いた詩織さんは
「さぁ咲、帰るよ。」
と妹に声を掛けて、出口に向かう。
「詩織さん、ありがとうございました。」
改めてお礼を言うと
「月曜日、待ってるから。」
そう言って私に笑い掛けると、咲を引き連れ、部屋を出た。
そして、ひとりになった私。ベッドに横たわりながら、
(今、私のお腹の中に、学の赤ちゃんがいる・・・。)
なんとも言えない感情がこみ上げて来て、自分のお腹に手を当ててみる。
「学、私、妊娠したよ。やっとあなたの子供を授かったよ・・・。」
窓から見える空に向かって、私は呼び掛ける。
もし学が今、私の目の前にいたら、狂喜乱舞のあと、満面の笑みを浮かべて、私をギュッと抱きしめてくれたに違いない。だけど・・・学の声は返っては来ない、私を抱きしめてくれることもない・・・。結婚して5年、恋焦がれ、待ち侘びた愛の結晶を、ようやく授かったというのに、喜びを共にすべきパートナ-はもういないのだ。
(私たちが、いったい何をしたというの・・・。)
「運命」という言葉で片付けるには、このあまりにも残酷な現実を改めて突き付けられ、私は涙せずにはいられない。そして私の胸に、さまざまな思いがこみ上げてくる。希望、決意、不安、ためらい・・・。
ひとしきり泣いて、少し落ち着いてから、私はまたお腹に手をやった。
(ごめんね。ママがこんなに泣いてばかりじゃ、あなたを不安にさせちゃうよね。でも大丈夫・・・ママは強くなって、必ずあなたを守るからね。)
そう約束した。
「ありがとうございます。」
「独身の私が、こんなこと言えた義理じゃないけど、シンママは大変だと思う。生半可な覚悟じゃ絶対に子育てなんか出来ないと思うよ。」
「わかってます。」
そう答えると
「でも瞳、あんたはひとりじゃない。確かに旦那さんは亡くなってしまったけど、天国で、あんたと生まれてくる赤ちゃんを絶対に見守ってくれてる。それにあんたのご両親、旦那さんのご両親、咲、それに私たちもいる。それを忘れるんじゃないよ。」
私の目をじっと見つめて、詩織さんは言ってくれる。
「はい。」
力強く答えた私に
「よし。」
満足そうに頷いた詩織さんは
「さぁ咲、帰るよ。」
と妹に声を掛けて、出口に向かう。
「詩織さん、ありがとうございました。」
改めてお礼を言うと
「月曜日、待ってるから。」
そう言って私に笑い掛けると、咲を引き連れ、部屋を出た。
そして、ひとりになった私。ベッドに横たわりながら、
(今、私のお腹の中に、学の赤ちゃんがいる・・・。)
なんとも言えない感情がこみ上げて来て、自分のお腹に手を当ててみる。
「学、私、妊娠したよ。やっとあなたの子供を授かったよ・・・。」
窓から見える空に向かって、私は呼び掛ける。
もし学が今、私の目の前にいたら、狂喜乱舞のあと、満面の笑みを浮かべて、私をギュッと抱きしめてくれたに違いない。だけど・・・学の声は返っては来ない、私を抱きしめてくれることもない・・・。結婚して5年、恋焦がれ、待ち侘びた愛の結晶を、ようやく授かったというのに、喜びを共にすべきパートナ-はもういないのだ。
(私たちが、いったい何をしたというの・・・。)
「運命」という言葉で片付けるには、このあまりにも残酷な現実を改めて突き付けられ、私は涙せずにはいられない。そして私の胸に、さまざまな思いがこみ上げてくる。希望、決意、不安、ためらい・・・。
ひとしきり泣いて、少し落ち着いてから、私はまたお腹に手をやった。
(ごめんね。ママがこんなに泣いてばかりじゃ、あなたを不安にさせちゃうよね。でも大丈夫・・・ママは強くなって、必ずあなたを守るからね。)
そう約束した。


