真っすぐに言われて心臓が跳ねる。

期待で胸が爆発しそうだ。

これで、嘘だよ、なんていわれてしまったら、数日は落ち込む自信がある。



「太陽くんは――」



私のことが、好きなの?


そう聞いてしまいたい。だけど、聞いて、それで拒絶されるのが怖い。

行き場をなくした言葉を埋めるように大きく息を吸って、ゆっくりと吐き出す。



「私も太陽くんに会いたい。明日、バイトが終わったら、マンションに遊びに行ってもいい?」



確かな言葉を求めることはせずに、私は明日の約束を尋ねる。

すると、太陽くんは嬉しそうに笑った。

クラスメイトに向けるキラキラな笑顔じゃなく、いつもみたいな、皮肉な笑みでもない。

花が綻んだみたいな、綺麗な笑みだった。



「うん。是非、うちに来て。待ってる」



その言葉を最後に、すっと夢が薄れていった。

目が覚めるのだと気が付いて、視界がホワイトアウトする。

気が付くと、私は自分の部屋のベッドの上で目を覚ましていた。