私の席の前に座っていた女の子が、こちら側を向いて笑いかけて来たのだ。


ただ、それだけの事。


だけど、なんだか幸せな気分になり最大限の笑顔を返す。


仲良くなりたい__


「私、〇〇中学高から来たの!
貴方は?」


ただ、通っていた中学校を聞かれただけ。


それだけなのだが、誰かと会話をするなんて珍しい事態に喜びながら返事を返した。


「私は、〇〇中学校だよ!」
「そうなんだね!
私はエミリって言うの!宜しくね!!」