鍵を開けると、リビングのテーブルに荷物を置いた先生。


「紅茶入れますね」
「あ、ありがとうございます」
「くるみ」


先生に名前を呼ばれる事が嬉しくて堪らない。

「は、はい」


こちらに近付いて来ると、私の手を取る先生。


「指輪凄く似合っています……」
「あ、ありがとうございま……す。
これ、宝物です!!」


ギュッと私を抱き締める先生。


「くるみが傍に居てくれるから、幸せです」


その言葉で一緒に暮らせる事を再確認した。