いつもと変わらず一日が過ぎて、先生との下校の時間が始まる。


まるで、恋人との時間みたい。


普通に会話して、笑う、この時間は幸せだ。


「滝沢さん」


ただ、苗字で呼ばれると私達の間に壁があるのを感じてしまう。


「はい」
「こんな時に聞く事じゃないけど、今日はジムに来るのですか?」


先生に会いたいから。


「はい」
「なら、俺が送り向かいしますよ」
「えっ!」
「嫌ですか?」
「い、え。嬉しいです……」