先生の匂いが鼻を擽る。


安心するし大好きな匂い。



「もう、元彼には関わらないでおきましょう……」
「ちゃんと、縁を切りたかったのです。

でも、心配掛けちゃいました……」
「そうですね。

滝沢が居なくなってるのに気づいて、焦りましたよ……」


そう口にした先生の顔は今にも泣き出しそうで__、切ない。


「ごめんなさい」
「メッセージ先交換しているんですから、何時でも相談して下さいよ……」
「いい、の?」
「はい。いつでも」