「くるみ!会いたかった__」


私は会いたくなかったと思うのに、言えない自分。


「……」
「なのに、ずっとくるみの横にはあの女が居た__」


そう言って、悔しそうにする秋。


あの女とはエミリの事で間違いない。


「くるみも俺に会いたかった?」
「……」


言葉を発さない私を見て、目付きが変わる秋。


ヤバい__


嘘でも良いから、秋の喜ぶ言葉を口にしなきゃいけない。


でも、秋に対する愛情は冷めてしまって、恐怖の対象でしかない。