今日はエミリは学校は休み。


だから、1人で帰る事に決めた。


大丈夫。


もう大丈夫だと理解していても高まる心音。


それを無視して、上履きからローファーに履き替えた。


校門を出てバス停を通る。


そこは、秋が初めて私に会いに来た場所。


しかし、その場所に秋の姿は見当たらない。


ホッと溜息を洩らし、家に向かい歩く。


後は公園を通らないようにすればいいだけ。


いいや、そもそも今頃秋は新しい彼女でも作っているはずだ。