しかし、楽しそうに授業をする白石先生から目が離せない。


歴史の説明をしながら、教室内を歩いている先生。


生徒ひとりひとりの様子を気にしながら、丁寧に歴史について説明をしている。


先生が私の横を通った瞬間、目が合った。


「た、滝沢?」
「は、はい?」
「昼休みになったら手伝って欲しい事が有るから、職員室に来れるかな?」


手伝って欲しい事?

なんで、私?


「は、い……」
「ありがとう!!」


そう言って、数秒後に前の席のエミリから手紙が回ってきた。