「ねえ、秋君がめちゃくちゃくるみの事を心配しているけど、何かあったの?」


本当の事を言ったら、エミリを悩ませる事になるだろう。


それでも、秋から逃げなきゃいけない。


「実は、秋と別れたくて……」
「何かあったの?」
「秋君て、二重人格みたいで怖い……」


そっから昨晩の事を話し始めた。


「くるみごめん……。
秋君がそんな奴だとは思わなかった……。

なんか、変な奴紹介しちゃってごめんね……」
「ううん!
私も、いい人だと思っていたから!

人間って、分からないね……」