その日の放課後、日直だったわたしは先生の雑用に付き合わされていた。





「野々宮、これが最後だ」





と3箱のダンボールが渡される。



うげっ…ちょっと重い…。





「いや〜助かったよ!ありがとな。それ運んだらそのまま帰っていいぞ〜」



「…はい…じゃ失礼します」




最後の最後に重いものを…っ。





まったく、先生ったら人使いが荒いんだから!




心の中で文句を言いながら廊下を歩いていく。






下校時間がとっくに過ぎていることもあり、校舎には人1人いる気がしない。




早く片付けてわたしも帰ろ。






と歩くスピードを早める。