「あ、あの、俊は、私と黒瀬くんの関係を誤解してないかな?」
「……何が、」
シロちゃんを置いたまま、急いで俊のとなりにならぶようにして歩く。
「大丈夫だよ、そんなに心配しなくてもっ!黒瀬くんのことはライクの好きだから」
「そんなの……当たり前、だし」
あぁ、ツンデレな王子様もにくめません。
ふいに足をとめた俊がこっちを向いて、距離が近づく。
「しゅ、俊?」
「僕を不安にさせた罰」
ほっぺたをぷくっとふくらませながら、俊は私の唇にキスを落とした。
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