白いブラウスに黒いマント。 そして尖(とが)った牙(キバ)。 俊のバックに幻(まぼろし)の赤いバラが演出されているみたいに、そこにだけキラキラしたオーラが広がっている。 予想していた以上に、吸血鬼の格好を着こなす俊は、一瞬、本物の吸血鬼に見えたくらい。 「……はずかしいんだけど、こういうの」 少しずつ近づく距離。 これ以上、近づかれたら私……。 「結々?固まってどうしたの。 しかもなんか横向いてるし……」 「ま、まぶしすぎて直視できない……っ」