「僕だけ見てればいいのに」 ふてくされたような口調で、 私が持っていたプリントをぜんぶ奪いとる俊。 そしてすたすた先に歩いて行っちゃう背中を追いかける私。 「えっ!?いいよ!!私も半分持つよ!?」 「いい。僕だけでぜんぶ持てるし」 でもズルいなぁ。 怒ってるのに行動は優しいんだもん、すごく。 「ふふ、ありがとう」 そうとびきりの笑顔で言うと、 「かんちがいしないでよね。 僕まだ怒ってるんだから」 視線をそらした俊のほっぺたが、ほんのりとピンクに色づく。 ふふ、照れてるんだ。かわいい。