「ちょ、勝手に人のスマホ出るなって!」 「えー、ごめん。でもこのまま出ないのもねー?」 あ、俊の声だ! 小さな声だけどわかる。 私がいない間に、どうなっちゃってるのかな……。 「結々?ごめん、今ちょうどリビングに行っててさ」 「ううん……大丈夫!ごめんね、急に私も電話しちゃったりして……」 電話に出る俊は、いつもと何も変わらない様子だ。 リビングにいたってことは、2人は俊の家にいるってことだよね。 ぜんぜん大丈夫じゃないのに、不安でたまらないなのに……。 何も聞けない。