こんな風になるのなら、練習なんてしなければよかった。 さっきの寂しそうな佐々木くんの顔が、頭から離れない……。 罪悪感(ざいあくかん)を残したまま私は、佐々木くんの家を出た。 「やっぱこーちゃんも好きだったんだね。結々のこと」 「いやいやっ……違うよ!!」 あれはおしばいで……。 「でも、結々はかわいんだから当たり前だよ」 「違うもん……」 何度も否定するけど、俊は私の声にちっとも耳をかたむけてくれなさそう……。 早足でどんどん歩く俊。 手はまだ強くつながれたままだけど、もしかして怒ってる……?