「私を置いてくなんて寂しいよ……っ」 「結々……」 好きな人がもしも、この世界からいなくなってしまったら── そんなのつらくて悲しくて耐えられないよ。 「もう、離さないで……」 「っ、ごめん……。僕のそばから、もう絶対に結々を離したりしないから。大丈夫、安心して」 俊は目をうるませて笑う。 「結々、ずっと一緒だよ」 「約束……」