「でも。結々となら、海は行きたいって思ったんだよね」 「うそ、嬉しい……っ」 俊の笑顔がまぶしすぎるほど爽やかで、思わず視線をそらすと、となりでフッと笑う声がした。 「結々、なんで視線そらしてんの」 う……。笑ってる!? 「ま、まぶしいんだもん……。俊の世界だけ違う感じでキラキラしてるのっ」 俊の周りだけ、星を降らせたようにいつもきらめいて見える。 「なんだそれ」 ほら、また……その笑顔。 何もかもが輝いて見えるんだよ。