「でも油断(ゆだん)は危ないから、退院しても夏休み中は定期的に検査を受けてもらうよ」 「はい、ぜひお願いします!」 私もまだ気はぬけない。 俊が、いつまた脳や体に変化が起きてしまうか。 「うん。じゃあ、話はこれで終わってもらって大丈夫だよー」 「ありがとうございましたっ」 先生に頭を軽く下げたあと、診察室のドアを静かにそーっと閉めた。 「やっと終わった」 「きゃ、っ!」 前を向けば、俊の体にぶつかってしまい足元がよろけた。 けど、すぐに俊が支えてくれる。