学校の人には、まだ誰にも言ってないのに。 何かがおかしい。 だって、花火で事故があったなんて、それも俊が……。 あの場にいた私と、亜莉朱ちゃんと佐々木くんくらいしか、くわしくは知らないと思うんだけどなぁ……? ぐるぐる頭で考えていると、佐々木くんがふいに私の肩に手をぽんと置く。 「それに、さっきの2人の言葉は気にすんなよ」 「えっ?」 「西花のことだから、どうせ落ちこむだろ?」 「うぅ、なぜそれを……」 100パーセント図星……。