「いや、お見まい行こうかと思ってさ」
「お見まい、私も今ね行ってきたんだよっ」
「うお、マジか。どんな感じ?」
「まだ眠ってた……」
「そっか……まぁー、矢追のことだ。元気になってまたすぐ話せるさ!」
佐々木くんの笑顔は、さっきのヒマワリみたいに明るく堂々としていて勇気づけられる。
ほほ笑み合っていると、正面の方からカン高い声が近づいてくる。
「あっれー?誰かと思えば、西花さんじゃーん」
「うわ、やだ……矢追くんを危ない目にあわせたんでしょ?彼女だったら、しっかり守れっつーの」
2人は反対側の道を歩いていた。
あの2人って……たしか、プールのときの女のコたちだ。



