独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。




病院の外に出ると、外はまだ異常(いじょう)なくらいに暑い。



強い日ざしに目を細めた。



「あんれぇー西花?」



歩いていると、聞き覚えのある声がしてふと顔を上げる。



「さ、佐々木くんっ!偶然だね!?」



見ると、制服姿の佐々木くんが、私を呼んでいた。



あれっ?
でも、なんで制服なんだろう。



今は夏休みで学校もお休みなのに。