病院から出て、乗車人員の少ない電車に2人で揺られる。 「…………」 「…………」 ど、どうしよう。 電車に乗ってから、ずっと沈黙……。 いつも亜莉朱ちゃんがいることに慣れすぎていて、佐々木くんとこうして2人になるのは、ほんの少し気まずい。 なんだか変に緊張してしまう。 「……星」 「へっ!?ほ、星っ!?」 び、びっくりした……っ。 急に話しかけられるなんて。