たまには食べる場所を中庭にしようかってなって。 中庭にやってくると、おだやかな春の風がふわっと頬をなでていく。 近くには大きな木が数本あって、桜がきれいに咲いている今は最高スポット。 そしてラッキーなことに、今日の中庭は私たち以外だれもいない。 ここならゆっくりお昼が食べられそう。 「はい」 中庭のベンチにならんで2人腰をかけると、膝にパンが置かれる。 「え、これ……私に?」 「そのパン、女子に人気らしくてさ。 結々も喜んでくれるかなって。 それで急がせたりしてごめんね」