『結々』 夢の中で、私の名前を呼んでは笑う俊。 私はひっしに手を伸ばす。 ……ねぇ、夢で終わらせないで。 私をひとり置いてかないでよ。 まだまだ“大好き”を伝えきれてないんだよ。 ねぇ、俊。 私があのとき止めていれば…… 一緒に行っていれば…… こんな風にはならなかったのかな。 「……しはな!」 ごめんね…… 彼女なのに何も守ってあげられなくて。 「西花……!」 かすかに聞こえてくる声が近づいて、目を開けた。