「……ええと、君は身内の方?」 「身内ではないんですけど……俊の知り合いです」 「そうですか。では、一緒に救急車に乗ってください」 どうして、こんな風になっちゃったのか。 それはあまりにも突然のことすぎて、今の現状を受け入れられずにいた。 「俊……お願いだから目を覚ましてっ」 救急車のなかで、俊の名前を何回呼んだだろうか。 何も考えられなくて、何も信じられなくて。 お願いです神様、 どうか俊の命を助けてください……っ。 そう心でただ祈ることしか、今の私にはできなかった。