「あ、でも……」
「ん?」
「どうして、黒瀬くんは私を好きになってくれたの?」
そういえば、理由を聞いていない。
「同じ委員になったときから、西花さんのことは俺のなかでずっと気になる存在だったんだ」
おだやかな笑顔のまま、黒瀬くんが言葉を重ねていく。
「俺の周りには、表面しか見てない人たちが多くてさ。自分でも、周りから見た理想の姿にこたえなきゃいけないのかなって。
何となくそんな気持ちに縛られて、
色々としんどくなってたんだけど……
そんなときに西花さんと出会って、心がすくわれた気がしたんだ」
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