……あれ? 体に何も衝撃を感じないことに気づく。 目をゆっくり開けると、いったんバランスをくずしたはずの体は、そのまま何もなかったように立っていた。 「……危ない」 後ろから聞こえるちょっと低めなトーン。 ……そっか、俊が私を支えてくれたんだ。 危なかっしいと思ったからか、今も後ろから抱きしめられている状態で。 さっき倒れそうになったときとは違う種類で、心臓がドキドキとしている。