「お前のはこーっち」 タイミングよく現れた佐々木くんに、思わず私はぽかんとする。 「え、野菜ジュースじゃん! なによ!私は野菜って……」 「悪かったなぁ、野菜ジュースで。 それしかなかったんだよ」 もしかして……このカルピス。 ほんとは亜莉朱ちゃんにあげるものだったんじゃ……。 それなのに、私がもらっちゃってよかったのかな……? なんだか罪悪感を感じながら、パンの袋を開けていると