「今度また嫌がらせを受けたら、ちゃんと僕に言うんだよ?」 「うん……ありがとう」 「こんな風に我慢しちゃ、絶対だめだからね」 「う、ん……っ」 少し涙ぐみながら答える私に、俊は優しく目を細めながら、頭に手を置いてなでてくれる。 どんな痛みどめよりも、俊の温かな手が一瞬で一番に、心をやわらがせてくれる気がした。 となりの王子さまは今日も優しい。 私にはもったいないくらいに。