「まっかだね……痛そう、」 「尻もちついたとき、とっさに腕を床につけちゃったから、それでかな」 その時に、きっと擦(す)りむいちゃったのかも。 赤く腫(は)れてはいるけど、痛みはさっきよりも引いて、だいぶ楽だったりする。 床に強打(きょうだ)したときの衝撃の方が、全身に響いてつらかったからなぁ……。 「ごめんね……僕がちゃんと見てたら」 「ううん、これは私の不注意だから!大丈夫だよ」 申しわけなさそうに眉をさげる俊に、私は笑って言葉を返す。