夕飯を食べ終えお風呂を出て髪を乾かしていると、結人くんからラインがあった。

『平田、明日空いてる?妹の誕生日プレゼント買うの付き合ってほしくて』

クリスマスイブの明日は特に予定もない。残念だけどこれが現実だ。

強いて言うならストラップを探しに行かなきゃ。そんなの予定の内にも入らないか。


みんなは好きな人と過ごすのかなぁ。

ふとそんなことを思って勝手に寂しくなった。

『空いてるから全然付き合うよ!』

一人でいると一日中遥のことを考えてしまいそうだから、誰かといるほうがずっといい。

全部なかったことにすればいい。遥のことを早く記憶から消し去りたい。