わたしは両目を大きく見開く。 姫乃(ひめの)ちゃん、ついに相可(おおか)くんに告白を…。 わたしは口元に自分の手を当て、よろめくように、後ろに下がる。 右肩から鞄がずり落ち、床にドサッと落ちた。 あっ、鞄が…! 「え?」 姫乃(ひめの)ちゃんの驚いた声が中から聞こえた。 まずい! このままここにいたら告白聞いてたのバレてしまう! わたしは鞄を慌てて拾い、右肩に鞄を掛け直す。 ――――タッ! 答えを聞かないまま、ただ真っ直ぐ廊下を走って高校を後にした。