「うーわ、マラソンの負け認めておいて銀(ぎん)くんの隣とか」 「何? 計算?」 ゆりちゃんが自分の髪に触れながら春花(はるか)ちゃんに向かって大きな声で言い放つ。 わたしは顔を上げて廊下側の1番前の席になった春花(はるか)ちゃんを見る。 「違っ…」 春花(はるか)ちゃんは否定し、複雑な表情を浮かべていた。 相可(おおか)くんの隣になれなかったゆりちゃんの悲しい気持ちすごく分かる。 わたしも今、同じ気持ちだから。 だけど、春花(はるか)ちゃんを責めるのは間違ってる。