「ほんとそうだね…」 ぽたぽた……。 姫乃(ひめの)の両目から大粒の涙が零れ落ちる。 「負けたら銀(ぎん)のこと綺麗さっぱり諦めるって言っちゃった…」 ゆりは姫乃(ひめの)の前にしゃがむ。 「『銀(ぎん)くんは“ みんなの銀(ぎん)くん ”で誰のものにもならないから』」 「『“特別 ”なんて許さないから』って黒ずきんに前に電話で言ったけど」 「姫乃(ひめの)なら銀(ぎん)くんの“特別 ”になってもいいって思ってた」 「姫乃(ひめの)の美貌(びぼう)には、どんなに努力したって敵わないから」