首に白のマフラーを巻き、私服に素足の見るからに寒そうなゆりが立っていた。 ゆりは白い息を吐く。 「凛(りん)くんから聞いた」 「姫乃(ひめの)と黒ずきんに家に0時ちょうどに来るように誘われたって」 「凛(りん)くん、銀(ぎん)くんから聞いたらしい」 姫乃(ひめの)は動揺する。 「え…」 「銀(ぎん)くん来た?」 姫乃(ひめの)は悲しげな顔をする。 「…来てないよ」 ゆりは姫乃(ひめの)の耳元に唇を近づける。 「…ほんと姫乃(ひめの) 無様(ぶざま)」 「…滑稽(こっけい)」 ゆりが毒舌を吐くと姫乃(ひめの)はその場に崩れ落ちた。