「心配しなくても大丈夫だよ」 「私の席、真ん中の3番目の席のままだから」 わたしは唖然とする。 え………。 「なん…で…?」 「…あんな命懸けで走られたら認めるしかないじゃん」 春花(はるか)ちゃんは悔しそうな表情でボソッと言う。 「え? 今なんて…」 春花(はるか)ちゃんが耳元に唇を近づけてくる。 「…マラソンの勝負、私の負けだから」 え、負けって…。 春花(はるか)ちゃんは自分の席まで歩いて行く。 相可(おおか)くんの隣の席守れなかったって思ってたのに――――。