「薬?」 「誰か、水!」 相可(おおか)くんが叫ぶと、 林崎(りんざき)くんがミネラルウォーターが入ったペットボトルを手渡す。 相可(おおか)くんがペットボトルの蓋を開け、薬をわたしの口の中に入れて飲ましてくれた。 視界がぐにゃりと歪んでいく――――。 わたしの右目から出た一粒の涙が零れ落ちる。 その涙は、まるで光のようにキラキラと輝いて消えた。 わたしは相可(おおか)くんの胸の中で瞼(まぶた)をそっと閉じた。