わたしは涙ぐみながら笑う。 「はい、ありがとうございます」 走れることになった途端、し、心臓の音がドックンバックンいってて凄い……。 緊張で手が震える。 足もガタガタ震え出して…。 お、落ち着け、わたしっ……。 相可(おおか)くんが近づいてきた。 「黒図(くろず)、良かったな」 「あ、うん…」 「相可(おおか)くん、1位おめでとう」 「あぁ、本気で走った」 「黒図(くろず)の隣を守る為に」 「え…」 かぁぁっと耳まで一気に熱くなるわたし。 「次は黒図(くろず)の番だな」 相可(おおか)くんは真っ直ぐな眼差しでわたしを見つめる。