「日向(ひゅうが)先生、わたし、マラソン走りたいです」 「サボるなと散々言ってきたが今回はだめだ」 「交通事故にも合いかけたお前を走らせることは出来ない」 「お願いします」 「走らせて下さい」 わたしは頭を深く下げる。 日向(ひゅうが)先生は、はぁ、と深くため息をつく。 「分かった」 わたしが顔を上げると日向(ひゅうが)先生は真っ直ぐわたしを見つめる。 「黒図(くろず)、後悔しないように精一杯走って来い」