「隣の席じゃなくなったら?」 「それでも隣にいて、ぎゅっとするよ」 わたしの目から大粒の涙が零れ落ちる。 嘘つきだね。 隣じゃなくなったら、相可(おおか)くんは姫乃(ひめの)ちゃんの隣に行くのに。 そしてわたしの恋は終わるのに。 「 黒図(くろず)、もう喋るな」 「寝とけ」 わたしは何も答えず、相可(おおか)くんの胸に顔を埋める。 せめて終わりがくるまでは相可(おおか)くんの隣にいたい。 再び両目を閉じ、眠りについた。