夢じゃないんだ。 ほんとうに今日から相可(おおか)くんの隣の席なんだ。 嬉しくてまた泣いてしまいそう。 …あ、そうだ。 挨拶! それにさっき助けてもらったお礼も言わないと。 わたしは口をゆっくりと開く。 「…おはよう」 「…さっきはありがとう」 わたしは小さな声でぽつり呟いた。 しん、と静まり返る教室。 わたしは眉を下げ、苦笑いする。 勇気を振り絞って言ったのに返事ない…。 寝てるの分かってて挨拶とお礼言うなんて…恥ずかしい。 また後で言い直そう。