「姫乃(ひめの)、好き」 金多(かなた)先輩は姫乃(ひめの)の顔を両手で覆い、唇を奪う。 片耳につけたゴールドの十字架ピアスが微(かす)かに揺れ動く。 無理矢理キスされるなんて――。 甘い顔からは想像もつかない程、とても乱暴で気持ちの悪いキス。 キスから伝わってくる切なさと痛みに、全身が恐怖で震える。 キスはどんどん深くなっていく。 「ぁっ…」 姫乃(ひめの)の目が涙目になる。 姫乃(ひめの)は必死な想いで、強く金多(かなた)先輩の体を押すもびくともしない。 やだ、気持ち悪い。 助けて、銀(ぎん)!