林崎(りんざき)くんが、わたしの耳元に唇を近づけてくる。 あ、禁断の果実みたいな甘い香り…。 「…一昨日(おととい)は試すようなこと言ってごめんね」 「…姫乃(ひめの)みたいになって欲しくなかったから」 そう林崎(りんざき)くんは甘く囁いた。 え…それってどういうこと? 「おい、何してんだよ」 「銀(ぎん)怒るなよ。“内緒の話”したからって」 「後は雪羽(ゆきは)ちゃん次第だよ」 「どうする?」 …知りたい。 過去に何があったのか。 だから、姫乃(ひめの)ちゃんに聞かなければ。