目が合い、わたしの頬が熱くなって泣きそうになる。 ベランダの手摺りを掴みながら下を見ると、相可(おおか)くんがいた。 相可(おおか)くんは黒色のダッフルコートを羽織っていて、 相可(おおか)くんの足の周りを隣の猫が尻尾を立てて、くるくると回ってじゃれている。 わたしは震えた手でスマホを持ち、耳に当てたまま声を絞り出す。 「なんで…」 『池田から家の住所聞いた』 『会えたな』 相可(おおか)くん…。 わたしの両目が潤む。 『黒図(くろず)』 『何の為に隣になったんだ』